GIGA QUAD®疲労試験の話

S-N曲線(S-N線図)って何?

S-N曲線のSは「Stress」のS。これは繰り返す負荷のことです。
Nは「Number of cycles to failure」のことで、破断までの繰り返し数のことです。
Sは縦軸、Nは横軸で下記のようなグラフになります。

上記のグラフはS-N曲線の一例です。
右下がりの直線となっており、繰り返し数が多くなるほど、より小さい応力で疲労破壊を起こすことがわかります。しかし、ある一定の繰り返し応力であれば、無限に負荷をかけても破断しないラインがあらわれ、これを「疲労限度」といいます。

最近では、ギガサイクル疲労試験(超高サイクル疲労)も進められています。ギガサイクル疲労において、疲労破壊が生じない目安になる疲労限度以下の応力の繰返しのもとで、10の7乗回~10の9乗回を超える繰り返し数で疲労破壊する現象です。
いくつか破壊する事例も見つかっています。

なお山本金属製作所のGIGA QUAD®は4本の試験片を同時に試験出来るため、データ収集が早く出来、S-N曲線も効率的に作成できる試験機です。それ故、高サイクル疲労領域の試験も効率的に行えます。

金属疲労については動画での資料もございますので是非ご確認下さいませ!

LINEUP製品ラインナップ

YRB300L

YRB300L


従来の試験機の機能に加え、更に安全性を考慮して設計。操作もタッチパネル化し、使い勝手よく省スペース・高効率・高負荷荷重の対応が可能な試験機を開発しました。

YRB200

YRB200


高精度・高効率・省スペースという高いレベルで製品化を実現しました。 長期間を要するギガサイクル(10の9乗回)疲労特性を試験するのに最適。機能も充実しています。

YRB200-010(腐食環境試験ユニット)

YRB200-010
(腐食環境試験ユニット)

手軽に腐食環境を作りだし、実環境に即した試験に対応。腐食液の飛散完全防止設計は、特許取得済。

※特許取得済み 特許第5558994号

集光加熱ユニット

集光加熱ユニット


GIGAQUADに後付け可能な高温ユニットです。挿入した試験片の切り欠き部の温度をハロゲンランプ光で高温に保ちます。

TEST受託試験、試験片作成


S-N曲線(S-N線図)の作成やJIS規格の試験片作成をお手伝いいたします。


・スピーディーなデータ収集
・効率的なS-N曲線の作成

受託試験サービス

弊社内の4連式回転曲げ疲労試験機 GIGA QUAD®を用いて
試験を実施することも可能です。
試験片製作からS-N曲線の導出まで一括で承ります。

JIS規格の試験片はもちろん
その他特注の試験片も対応

試験片作成サービス

弊社内の4連式回転曲げ疲労試験機 GIGA QUAD®に使用する試験片の作成も合わせてご利用いただけます。弊社のコア技術である精密加工技術を活かした精度の高い試験片です。